須賀川「牡丹焚火」
須賀川市の初冬の風物詩「牡丹焚火(ぼたんたきび)」は、毎年11月第3土曜日に国指定名勝・須賀川牡丹園で行われる伝統行事。
樹齢を重ねて枯死した老木や折れた木を燃やしてぼたんを供養するもので、今年は11月15日に行われ、その風情を撮り行ってきた。
樹齢100年以上の古木を燃やして供養した牡丹焚火=15日午後4時55分
天寿を全うしたぼたんの老木や折れた枝などが集められ、日が落ちる午後4時半すぎに火がくべられると、赤々とした炎が燃え上がった。
炎は徐々に青紫色に変わり、周囲には、ぼたんの木から出るほのかな香りに包まれた。
静寂の中で、古木が燃える「パチパチ」という乾いた音とともに、勢いよく燃え上がる炎。たきびがこれほど幻想的な雰囲気を漂わせるものとは思いもよらなかった。
須賀川市といえば、火祭り「松明(たいまつ)あかし」で知られるが、牡丹焚火はもう一つの火祭りといえる行事だ。
牡丹焚火は、環境省が平成13年に選定した「全国かおり風景100選」にも選ばれた。
ボタンの古木や枝。上に重ねられた木は樹齢100年を超えるという
牡丹焚火は、昭和53年に俳句歳時記の季語になったことで、この日は俳人らも全国から集まった。紅葉に彩られた園内を散策しながら句を詠んだり、たきびを囲みながら思い思いに句を詠んでいた。
須賀川は、古くから俳句の盛んな所として知られており、松尾芭蕉は奥の細道行脚の途中、当地で長い日々を過ごしたといわれる。
■牡丹園の紅葉(11月15日)
4~5月に咲き誇る国指定のぼたん圃場
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