元日の朝に行われる岩手県滝沢村の「チャグチャグ馬コ初詣」の取材のため、前日に盛岡市内のホテルに投宿して翌日に備えようと、大みそかの午後に福島を出発。
気象情報では「日本海側を中心に東北地方は大雪の恐れあり」。
それでも東北道の通行止め情報はなく、午後零時半に福島飯坂インターから盛岡を目指す。
交通量は比較的多かったものの、帰省渋滞もなく天気も上々。ドライブ気分を楽しんでいたが・・・。
宮城県を過ぎて岩手県に入ると徐々に天候があやしくなり、道路状態が一変。降雪量も多くなって、ノロノロ運転が続く。
「これはひょっとすると!」
果たして、北上金ヶ崎インター手前の電光板に「通行止め」の表示。
判断に迷いつつも、通過車両につられて「まぁいいや。通行可能なところまで行くか」と車を走らせる。
降りしきる雪の中を15分ほど走っただろうか。前車のハザードランプが点滅。北上市の和賀川橋付近で車の流れが完全に止まってしまった。
渋滞の原因は、積雪による北上江釣子インター以北の通行止め。
同インターから出る車が、接続する国道107号から国道4号まで延々と並び続いた。
岩手県の北上江釣子インターは、福島飯坂インターから約200キロ地点。通常の所要時間は2時間程度だが、時刻は午後4時を回っていた。
大雪で北上江釣子インター以北が通行止め=12月31日午後4時12分
どうにかこうにか国道4号に合流したものの、とんと進まない。盛岡に近づくにつれて道路状態がひどくなった。
渋滞に拍車がかかり、幹線道路ながら除雪作業が追い付かないようだ。行く先々でわだちができて走行もおぼつかない。
時計は間もなく午後5時。ナビをみると、目指す盛岡市のホテルまでは残り45キロほど。だが、到着予想時間はなんと午後8時台を表示。
車が動いていない状態に近いわけだから到着予想時間は刻々遅くなるのだろうが、よもやその時間が現実になるとは―。
大渋滞が続いた国道4号=12月31日午後4時53分、岩手県北上市村崎野
ホテルの予定チェックイン時間は午後4時。到着が何時になるか見通せないが、ともかく遅延する旨をホテルに連絡。
「(盛岡)市内も雪で交通状態が良くないので、気をつけてお越しください」との声が返ってきた。やれやれ・・・。
結局、JR盛岡駅近くのホテルに着いたのは12月31日午後8時40分すぎ。
福島を出てから実に9時間近くがたっていた。
大荒れとなった年末の交通障害といえば、大雪の影響で福島県西会津町の国道49号では、クリスマスに約300台の車が立ち往生したり、鳥取県大山町の国道9号では大みそかから元日にかけて一時1000台の車が動けなくなった。
幸いにして一昼夜にわたって立ち往生するなどの最悪な状況は避けられたが、不安と緊張が交わり、最大限の疲労感を味わってしまった。
翌日、盛岡市に隣接する滝沢村の「鬼越蒼前神社」へ。
チャグチャグ馬コの初詣を待つ滝沢村・鬼越蒼前神社=1月1日午前8時20分
元日の朝は、前夜の悪天候からがらりと変わって新年を祝うかのように晴れわたり、雪景色の中で「チャグチャグ馬コの初詣」が華やかに行われた。
◆関連記事
チャグチャグ馬コの初詣(平成23年1月15日付)